一緒に働く仲間を求めて
西日本の高等学校廻りが実を結ぶ
株式会社ビューティサロンモリワキ
カットをしてくるスタッフに、モリワキさんを職場として選んだ理由を尋ねると、
「学校の先生に薦められたから」 「学校（沖縄）まで森脇社長が訪問してくれたから」などと答えが返ってきます。
今では、高等学校の就職担当にも好意的に受け入れられているモリワキさんですが、それまでには、担当者に話しを聞いてもらえないなど、厳しい時期もあったそうです。それでも、一緒に働く仲間を求めて西日本の高等学校を廻り続け、現在では、９割が地方出身者です。
モリワキさんの採用活動について就職説明会で利用されている「モリワキ紙芝居」の資料を基に説明します。
モリワキさんは、大阪府の交野（かたの）市を中心に8店舗があり、スタッフは約110名、寮生活を中心に、仕事と生活において「古くて新しい大家族主義」を実践しています。
やさしい会社をつくることを企業理念に掲げているモリワキさんでは、「社会人として立派な、やさしく心遣いのできる美容師の養成」を目指し、寮の完備や食事の提供、新年会、入社式、モリリンピック（運動会）、社内勉強会、ヘアーショウ、ボランティア活動 など、様々なとりくみを行っています。
地方の出身者にとっては、仕事以外に、家族と離れて慣れない地域での生活も不安です。
就職説明資料の「紙芝居」には、交野市の住民の「４人に３人が交野に住み続けたい」など、アンケートの結果もいくつか紹介されています。
「美容室就職」から美容師になる方法
美容師になるには、美容師国家試験に合格し、美容師免許を取得しなければなりません。
それには、① 美容専門学校に入学し卒業時に受験というパターン と
② 通信教育を受け、終了後受験というパターン があります。
学費は、専門学校の場合、昼間・２年間で300万～500万円が掛かると言われているのにのに対し、通信教育の場合は、６０万円で済むとのことです。
モリワキさんでは、通信教育のプラグラムに従った社内勉強会を行い、働きながら高い美容師国家試験合格率を実現しています。
左は、美容師国家資格に合わせて組まれた技術年間計画表
右は、入社後のキャリアアップを分かりやすく双六風に表示したもの
就職にあたり「求人票」や「パンフレット」だけでは「会社の雰囲気」は伝わって来ないので、「求人票」から２～３社を選んで「見学」を薦めるなどのアドバイスもされています。