insightー洞察について考える

insight(インサイト) 

 ターシャ・ユーリック著

     中竹竜二監訳 樋口武志訳

 

ネットでこの本を見つけ

顧客インサイトの本かと思い調べてみると、

ー いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力 - とある。

 

自分を知ること 

いまの自分を正しく知り・・・・とのサブタイトルみて、お客様のことを洞察する方法ではなく、自分を見つめることかと、思惑が外れたが、自分を知ることも大切だと思い著書を購入する。

 

著者の思いと異なる点もあるかと思うが、自分が気を留めたことを挙げてみる。

 

まず、願望について

「自分は何を達成したい?」ではなく、より良い問いは「本当は人生に何を求めている?」だ。目標はいったん達成されると気が抜けたり物足りない気分になる可能性があるが、願望は決して完全に達成されることはない。

 

これを読んで「夢は雲」というマザーハウスの山口 絵理子社長の著書「自分思考」の   下記の言葉を思いだす。

  

 掴んだら、消えてしまったんだ。あっという間に、気が付かない間に、どこかに消えてなくなってしまった。・・・・夢を追う人間は、掴んでも何もない雲を目指して、今日も汗を流して悔し泣きをして、また歩いている。だけど今、私は思う。<ただ夢を追う、そのプロセスが、素敵なんじゃないか>って。 

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※ 山口社長の言う <ただ夢を追う、そのプロセスが、素敵なんじゃないか>が願望ということなのかと思う。

 

 

新しい役割/新しいルール

仕事や人生で新しい役割を求められたり、新しいルールに則ることを求められたりしたとき、私たちは安心した居心地の良い状態から一歩踏み出すことになり、いつも以上のことが求められるため、普段以上に自分を見つめることができる。

 

※ 新しいことを引き受けることは、上記の理由で自分を知ることに繋がるということに感心する。

  

 

ダブルループ学習

ダブルループ学習というプロセスには、自分の価値や前提を疑うこと、そしてさらに重要なことに、他者からも疑問を投げかかてもらう点が含まれる。・・・・・・過去にした予測と実際の結果を比較検証する習慣を身につけることだ。

  

※ 振り返りの習慣化と振り返りは、シングルループではなく前提条件まで振り返ることの大切さを伝えてくれる。

 

 

自分の好きな分野を学ぶ 

特に自分がすでによく知っていると思っている分野をひたすら学び続けることだ。

 

  ※よく知っているがゆえに知らないこと、奥の深さを感じるということなのか。

 

 

自分の能力や行動に対するフィードバックを求める。

これまでに紹介してきたすべてのツールのなかで、自分を見つめ、三つの盲点を克服する手助けとなる可能性が一番高いのが、客観的なフィードバックだ。

 

※ 良き会社で行われている「ありがとうレター」もフィードバックの一つだ。

 

 

食事の効用資料として

食事(理想としてはディナー)をしながらこの会話を持つことを進めているのには理由がある。「一緒に食事をすることには、不思議な力があるんです」とミズナーは言う。「食事とは親密な行為です。そこには、信頼が伴います」。そのうえ、正直に言えば、聞くに忍びない真実も、神経を鈍くする大人の飲み物があれば、ずいぶん飲み込みやすくなる。